レバノンの高速道で自爆テロ、2人死亡 シリア内戦と関連か
(CNN) レバノンの国営NNA通信によると、同国東部ベカー渓谷のハイウェー上で自爆テロがあり、2人が死亡、14人が負傷した。隣国シリアの内戦との関連が疑われる。
自爆犯はハイウェー上を猛スピードで走行した後、車を止めて起爆したとみられる。
インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」上で、まず「自由スンニ・バールベック旅団」と名乗るイスラム教スンニ派組織が犯行を認めた。一方でシリア反体制派系のスンニ派組織「レバノンのヌスラ戦線」もツイッターで犯行声明を出し、自由スンニ旅団はうそつきだと非難するなど、情報が錯綜(さくそう)している。
自由スンニ旅団は犯行声明とともに、シリア政府軍と連携するシーア派組織「ヒズボラ」とレバノン軍に対し、「シリア西部ヤブルートでの戦闘をレバノン国内でも覚悟せよ」との警告を発した。
シリアでは16日、政府軍が反体制派からヤブルードを奪還したと発表したが、反体制派は政府軍の発表を否定し、街の入り口で戦闘が続いていると主張した。ヤブルードはレバノン国境に近く、反体制派の重要な物資補給ルートとなっている。