デモ隊が議会襲撃、議員2人撃たれ負傷 リビア

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カダフィ政権崩壊時の様子。約2年が経過したが国内の治安状況に課題も

カダフィ政権崩壊時の様子。約2年が経過したが国内の治安状況に課題も

(CNN) リビアの首都トリポリで2日夜、国民議会(GNC)の任期延長に抗議するデモ隊がGNC本部を襲撃し、議員少なくとも2人が撃たれて負傷した。

議員のうち1人は警護担当者に連れられて車に乗り込んだが、デモ隊はその車を狙ってさらに発砲したという。

GNC本部ではこの日、数十人規模のデモ隊が建物を包囲し、壁にガソリンをかけるなどして抗議するなか、議員らが審議を続けていた。デモ隊は内部に乱入した後、女性を含むほかの議員らにも暴力を振るった。室内を荒らし、放火する行為も目撃された。インターネット上で公開された現場の映像には、炎上する建物の外で若者らが車や家具に火をつける姿が映っている。

同国では昨年12月にGNCが任期延長を決めた後、各地で平和的な抗議活動が起きていた。これを受けてGNCは先月、前倒し選挙の実施を発表したが、具体的な日程は決まっていない。1日夜にデモ隊のテントが放火され、一部の参加者が拉致されたとの情報が流れたことから、この日にGNC本部周辺に集まったデモ隊が暴徒化したとみられる。

一方、東部ベンガジでは2日、フランス人の会社員男性が何者かに銃で撃たれて死亡した。同市では最近、殺人や誘拐、爆弾テロなどの事件が続発するなど、治安が極度に悪化している。地元当局や住民はイスラム過激派による犯行とみている。

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