シリア化学兵器の国外搬出分は11%のみ、大幅な期限遅れ
(CNN) シリアが保持する化学兵器の廃棄作業を進める化学兵器禁止機関(OPCW)は12日、同国から国外へ搬出された化学兵器はこれまで全体量の11%に過ぎないことを明らかにした。
OPCWは当初、2月5日までに全量を国外へ運び出す予定だった。CNNの取材に応じた同機関は搬出の新たな日程づくりでシリア政府当局者と接触していると述べた。
米国のケリー国務長官は先月、化学兵器の国外への輸送が遅れていることにいら立ちを強め、搬出をめぐるシリアとの合意事項の順守を迫るためあらゆる選択肢が依然可能とも主張していた。
シリアの化学兵器の廃棄計画では今年6月末まで、危険性の低い化学物質を含めた全廃が予定されている。