激戦地の住民、雑草食べる窮状に シリア
(CNN) シリア内戦で支援物資の搬入が長期間途絶えていた激戦地ホムスの住民は、雑草を食べるしかない状況に追い込まれているという。現地入りした世界食糧計画(WFP)のマシュー・ホリングワース氏が11日に明らかにした。
ホリングワース氏はCNNの電話取材に対し、同地の民間人の窮状について「自分が食べられるものや、子どもや家族に食べさせられるものは雑草以外に何もない。道端で摘んだ雑草と、蓄えた中から絞り出せるごくわずかなものだけだ」と語った。
住民はトンネルや集合住宅の地下、ショッピングセンターの地下などに暮らしているといい、「これほどの欠乏状態は見たことがない」「普通の生活をしている人は誰もいない」と同氏は話す。
ホムスでは不安定ながらも政権側と反体制派の間で一時的な停戦が成立し、国連が支援物資の搬入を開始した。11日には支援が中断したといううわさも流れたが、ホリンワース氏によれば、一時的に滞っただけで、翌日には活動を再開できる見通し。