日本の調査捕鯨、国際司法裁が中止命令
(CNN) 日本の調査捕鯨は国際条約に違反するとしてオーストラリアが国際司法裁判所(ICJ)に訴えていた裁判で、ICJは31日、「科学目的とはいえない」として、これまでどおりの捕鯨を続けることはできないとの判断を下した。
ICJの判決は日本に対して、毎年実施している「第2期南極海鯨類捕獲調査」(JARPAII)の許可を取り消し、今後も同様のプログラムに対する新たな許可を与えないよう求めている。
国際捕鯨取締条約では科学的調査を目的とした捕鯨が認められているが、日本の捕鯨活動は「国際法の抜け穴を利用した商業捕鯨だ」「鯨の肉も一般の店で販売されている」との批判を受けてきた。
南極海では環境保護団体「シーシェパード」などの活動家が妨害活動を繰り返し、船の衝突事故なども起きていた。