世界各地でイースター、法王は紛争終結に祈り
(CNN) イエス・キリストの復活を祝う宗教行事イースター(復活祭)の20日、世界各地で信者らが礼拝をささげた。
ローマ法王フランシスコはバチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーから説教を行い、イラク、イスラエル、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、南スーダン、ベネズエラ、ウクライナの紛争終結を願って祈りをささげた。フランシスコ法王のイースターの説教は就任以来2度目。
エルサレム旧市街では19日、イースター前日の行進に参加したパレスチナのキリスト教徒をイスラエルの治安部隊が阻止する事態が発生、20日も緊張が続いた。
この行進に加わっていた国連のロバート・セリー中東和平担当特別調整官は、「宗教の自由を尊重し、少なくとも宗教の休日の間は挑発行為を自制するよう呼びかける」と語った。
一方、イスラエル外務省の報道官は地元紙に対し、警察は教会への入場者などを規制しようとしていたに過ぎないと弁明している。
米国ではボストン・マラソンの爆弾テロ事件から1年目となる21日を前に、ショーン・オマリー枢機卿が今年の参加者を祝福。英エリザベス女王はウインザー城の教会でイースターのミサに参列。米オバマ大統領は19日の演説で「ハッピー・イースター」と呼びかけた。