小学校にたる爆弾、児童25人死亡か シリア
(CNN) 内戦が続くシリアの反体制派組織「地域調整委員会(LCC)」によると、同国最大都市アレッポで30日、小学校がたる爆弾で砲撃され、児童25人が死亡した。
LCCによれば、政府軍は爆発物とくぎを詰めて威力を高めたたる爆弾などを使い、反体制派が制圧するアレッポを砲撃している。反体制派は、側面が破壊された建物や、子どもの絵を飾った壁が穴だらけになった様子を映したとする動画を投稿した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)の30日の報道ではこのニュースには触れず、祖国を守って死亡した人たちの遺族のためにアサド大統領夫妻がレセプションを開いたというニュースを伝えていた。
反体制派によると、中部ホムスでは29日、自動車爆弾2発が爆発して民間人少なくとも79人が死亡。イスラム武装組織の「ヌスラ戦線」が30日に犯行声明を出した。政府系武装組織の戦闘員21人も死亡したという。
爆発はいずれも、アサド大統領が所属するイスラム教アラウィ派の住民が多数を占める地域で起きた。ヌスラ戦線の犯行声明では、できる限り多数を殺害する目的で、最初の爆発の現場に救急隊員などが駆け付けたところを狙い、2台目を爆発させたと主張している。