冷蔵施設に作業員閉じ込めか、救出作業続く カラチの空港
カラチ(CNN) 武装勢力がパキスタン・カラチの国際空港を襲撃した事件で、地元シンド州のカーン知事は10日までに、民間貨物会社の従業員7人が空港内の冷蔵施設に閉じ込められ、救出作業が続いていると語った。
パキスタン民間航空当局は、少なくとも5人の貨物作業員の安否が不明になっていると発表。空港の報道担当者は、冷蔵施設内で作業員2人の遺体が発見されたと述べた。
現地のCNN系列局が伝えたところによると、作業員らの家族が空港へ通じる道路の通行を阻止し、当局に捜索を急ぐよう求めている。カーン知事は「救出作戦での職務怠慢が確認された場合は責任者を処罰する」と表明した。
軍によると、8日深夜に発生した襲撃による死者は、犯人側の10人を含め計29人。負傷者は24人に上った。イスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動」(TTP)が犯行声明を出している。