女性20人以上誘拐、ボコ・ハラム関与か ナイジェリア
ナイジェリア北部カノ(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州の村で若い女性少なくとも20人が誘拐されたことが10日までに分かった。イスラム武装勢力ボコ・ハラムの犯行とみられる。
地元当局者が9日に語ったところによると、現場は今年4月に女子生徒200人以上が誘拐されたチボックから約8キロの地点にある、遊牧民フラニ族の村。
遊牧民組合のメンバーは匿名を条件に、軍服を着た重武装の集団が白昼に村を襲撃し、若い母親ばかり40人を連れ去ったと語った。
このメンバーは「この地域では誘拐事件が何度も起きている。犯人たちは女性たちを解放する条件として、牛の群れを要求してくる」と話す。報復を恐れて軍に助けを求めないケースが多いという。
ボルノ州の当局者も誘拐があったことを認める一方、連れ去られた女性は20人だと述べた。
同国の自警組織のメンバーも、男性たちが放牧に出かけている間に、村に残った女性20人と留守番役の男性3人が誘拐されたとの見方を示した。
女性たちの居場所は不明で、今のところ犯行グループから家族への接触もない。
同国のテロ対策当局者は「フラニ族の女性が誘拐されたとの情報は入っていない」としたうえで、この村の近くで最近、軍がボコ・ハラムのメンバー50人を殺害し、銃やロケット弾を押収していたことを明らかにした。
ボルノ州では先週、ボコ・ハラムによるとみられる村落への襲撃で400~500人が死亡したとも報告されている。