ウクライナ大統領、一時停戦の意向 親ロ派に武装解除求める
(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領は18日、東部での危機的な状況に対応するため一方的な停戦に踏み切ると表明した。停戦は短期間にとどめるとし、親ロ派の武装集団に対してこの間に武装解除に応じるよう呼びかけている。
大統領の発表した計画では、重大な犯罪を犯していない者は恩赦の対象とし、武器を捨ててウクライナを出国する者には退路を確保する。
武装集団には人質を解放して占拠している建物を明け渡すよう求めたほか、ウクライナとロシアの国境封鎖や、地方分権のための憲法改正も盛り込んだ。
これに対してロシアのラブロフ外相は訪問先のアゼルバイジャンで記者会見し、「ロシア系住民に対して国から出ていけというのであれば、民族浄化に近い」と批判した。
一方、米国務省のサキ報道官はポロシェンコ大統領の発表を歓迎しながらも、「この計画には当然ながら(ロシア側の)パートナーが必要だ」と指摘した。
ウクライナ東部ではドネツク、ルガンスクの両州を中心に、親ロ派の武装集団とテロ撲滅を掲げる政府の戦闘が続いていた。