国連人権弁務官にヨルダンのフセイン氏、アラブ系で初
(CNN) 国連総会は16日、次期国連人権高等弁務官にヨルダンのザイド・フセイン王子を充てる人事を承認した。ザイド氏は現在、ヨルダンの国連大使を務める。アラブやイスラム諸国から人権高等弁務官が任命されるのは初めて。
フセイン氏は今回の任命について、国際社会が中東の人権にも貢献する姿勢を示すものだと評価した。
中東ではイラクやシリアの情勢を巡って緊張が高まっている。フセイン氏はこれまでシリアの危機に端を発するヨルダンの難民問題を訴えていたほか、国連の国際刑事裁判所(ICC)設置にも貢献してきた。
同氏は南アフリカ出身のナビ・ピレイ国連人権高等弁務官の後任となる。前任者はエクアドル、アイルランド、ブラジル、カナダの出身だった。