韓国沈没船 1等機関士が公訴事実認める、船長らは争う構え
韓国・光州(CNN) 今年4月に発生した韓国の旅客船セウォル号の沈没事故で、船長ら乗員15人が殺人罪などに問われている裁判の2回目の公判が17日、光州地裁で開かれた。その中で殺人罪に問われているソン・ジテ1等機関士の弁護人は、ソン被告が船から脱出したのは、沿岸警備隊が乗客を救出できると考えたからだと述べた。
ソン被告の弁護人によれば、ソン被告は犠牲者の数が増えつつあることを知ってショックを受け、良心の呵責に苦しみ、自殺を図ったという。
弁護人はまた、公訴事実を認めて、事故で犠牲になった方々に謝罪したいというソン被告のコメントを伝えた。そして、被告は自分の取った行動について弁解するつもりはないが、体調が悪く、反省もしているとして、寛大な判決を求めた。
一方、他の乗員の弁護人は、乗員たちも船から辛うじて脱出したと指摘。事故原因は20年前に造られた船に客室を増設したことにより、船の重量とバランスに変化が生じたためで、非難すべきは客室を増設したセウォル号のオーナーたちだと主張し、フェリー会社の関係者や船の改造を監督すべき人々こそ罰せられるべきだと訴えた。