中国、13人の死刑執行 新疆のテロ関与
(CNN) 中国国営新華社通信は、新疆ウイグル自治区で相次いだ襲撃事件に関連してテロなどの罪に問われた13人の死刑が16日に執行されたと伝えた。
死刑を執行された13人はウイグル族またはその関係者とみられ、テロ組織にかかわった罪や殺人、放火などの罪で有罪判決を受けていた。一連の襲撃事件では、ほかにも数十人が執行猶予付きの死刑や終身刑などを言い渡されている。
中国当局は昨年、新疆で200以上のテロ組織を摘発したと発表し、「テロリズムを断固として阻止し、テロリストは厳罰に処する」と表明していた。
中国では無差別の殺傷事件が相次いでいる。今年3月に昆明の駅で起きた事件では29人が死亡、130人が負傷。4月にはウイグル自治区の中心都市ウルムチの駅が襲撃されて3人が死亡し、5月にウルムチの市場で起きた爆発では少なくとも39人が死亡した。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルによると、ウイグル族は雇用や住居、教育の機会など多くの面で差別を受け、宗教の自由や政治活動も制限されているという。