韓国船沈没、高校の校長を解任
ソウル(CNN) 韓国南西部の珍島(チンド)付近で今年4月16日、旅客船セウォル号が沈没した事故で、修学旅行に参加していた生徒244人と教師10人が死亡した同国京畿道の高校校長が解任されたことが19日までにわかった。
京畿道の教育行政当局者が明らかにした。個人的な問題に触れるとして解任の詳しい理由には触れなかったが、「旅客船事故が関係している」と述べた。
セウォル号には高校2年生の生徒と教師計339人が乗船。助かった生徒らは計77人だった。他の乗客などを含めた犠牲者の総数は計292人で、依然行方不明となっているのは12人。
同道の教育行政当局者によると、校長解任の決定は以前に下されていたが、事故への対応に追われていたこともあり、実際に職を解かれたのは最近のことだという。
セウォル号には同高校の教頭(当時52)も乗船し救出されていたが、事故から3日後に首をつって死亡しているのが発見されていた。自殺とみられる。遺書も発見され、多数の犠牲者が出る中で自らが生き残ったことへの悔いなどがつづられていたという。
同校では事故で1クラスのほぼ全員が亡くなる悲劇も起きていたが、残った生徒や教師が衝撃や悲しみを引きずる中で4月下旬、授業を再開していた。