台風9号がフィリピン・ルソン島を直撃、1人死亡
(CNN) フィリピンが今シーズン初の大型台風に見舞われている。台風9号は15日夜から16日朝にかけ、同国最大の島、ルソン島を直撃した。当局によると、台風の影響で電柱が倒れ1人が死亡した。
台風はハリケーンでいうと5段階中、下から2番目の「カテゴリー2」に当たる勢力でフィリピンに接近。ルソン島南東部のレガスピ近郊に上陸する直前に勢力をさらに強め最大風速約57メートルのカテゴリー3相当まで成長した。
地元からの情報によると、台風は住民らの予想を上回る暴風雨をともなって、同島南部から中部の市街地を通過。家屋の屋根が飛ばされるなどの被害が出た。同国全体で数万人が避難している。
当局は15日深夜、電柱が倒れて1人が死亡したと発表した。
台風は16日朝までにやや西へ進路を変え、マニラ首都圏は直撃を免れたものの、1時間に25ミリを超える強い雨が降った。
沿岸部では引き続き2~3メートルの高潮の恐れがあり、当局が警戒を呼び掛けている。
台風は今後、中国南部に接近する見通し。南シナ海の海上で勢力をさらに強める可能性もある。