ウクライナ、越境のロシア軍車両を攻撃
また、ロシア南部のウクライナ南東ルハンシクに接する国境沿いにロシアのトラック200台以上が停車し、ウクライナの入国許可を待っている。ロシア政府は、トラックの荷物は戦闘が続くウクライナ東部の市民への救援物資と主張しており、現在、ウクライナの国境警備隊や税関検査官らが荷物の検査を行っている。
ウクライナ政府は、ロシアからの武器の密輸に強い懸念を示しているが、ウクライナ軍のリセンコ報道官は、救援物資は必要であり、トラックの荷物が救援物資であると確認でき次第、赤十字に物資の配布を許可することになると述べた。
赤十字などによると、ウクライナ東部では、数カ月間続く戦闘でこれまで数百人が死亡し、数千人が水や電気もなく、適切な医療を受けられない状態に置かれているという。
ただ、ウクライナも赤十字を通じて独自に救援物資を配布していると主張している。ウクライナ政府公認のルハンシク州知事イリーナ・ベリジナ氏は今週、「ロシアは夜間に戦車やロケット弾発射車両を輸送し、昼間に人道支援物資を運んでいる」とし、ロシアからの支援は不要と述べた。