カシミールで印パが銃撃戦、4人死亡 双方が非難合戦

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(CNN) インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方の国境地帯で23日未明、両国の治安部隊が軍事衝突し、民間人ら少なくとも2人の死者がそれぞれ出たと発表した。

国境警備に当たるインドの民兵組織はパキスタン軍が国境地帯で銃を発砲し、迫撃砲を撃ち込んだと主張。この攻撃で父と8歳の息子が死亡、4人が負傷したと述べた。インド側が挑発行為を仕掛けたとの事実はないとも付け加えた。

今回の衝突で、国境地帯の住民1000人以上が避難したという。

一方、パキスタン軍は両国間で断続的な銃撃戦が起きたことを認め、インド側の一方的な攻撃が原因と非難した。発砲はシアルコット近くの停戦ライン近くで発生し、民間人の女性と60歳男性が殺害されたと述べた。

カシミール紛争は、共に核保有国である両国間の最大の外交懸案で、過去には複数の戦争勃発の原因ともなった。2003年11月には停戦協議で合意したが、分離主義勢力などが絡む国境周辺での衝突はその後も絶えなかった。

関係改善に向けた外交努力も試みられたが、テロ事件の発生などで頓挫している。最近ではパキスタンの駐インド大使がインドのカシミール分離独立派指導者を意見交換の場に招いたことがわかり、今月25日に予定されていた両国の協議が延期となった。

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