ロシア大統領、ウクライナ国境の部隊に撤収命令 現地報道
モスクワ(CNN) ロシア国営RIAノーボスチ通信は13日までに、プーチン大統領がウクライナとの国境付近に展開していた1万7600人の部隊に対し、所属基地に撤収するよう命じたと伝えた。南部ロストフで行っていた演習が終わったためと説明している。
北大西洋条約機構(NATO)は現時点でロシアの部隊が実際に撤収を開始したかどうかを確認していない。
ウクライナでは今年4月に親ロシア派が独立を宣言し、ロシアと国境を接する2地域で親ロシア派とウクライナ軍の衝突が激化していた。国連によると、この衝突でこれまでに2500人以上が死亡した。
プーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領は、今月イタリア・ミラノで開かれるアジア欧州会議(ASEM)の場で会談を予定している。
両国政府と親ロシア派は、9月にベラルーシで停戦合意を成立させた。しかしその後も衝突は続き、欧州安保協力機構(OSCE)によると、ドネツクでは学校が砲撃されて民間人10人が死亡。その翌日には国際赤十字委員会の建物付近で砲撃があり、スイス赤十字の職員1人が死亡している。