ヒマラヤ事故、死者39人に 計320人以上を救出
カトマンズ(CNN) ネパールのヒマラヤ山脈を襲った季節外れの大雪や雪崩による死者は、18日までに計39人に上った。
救助チームは大雪となった14日以降、トレッキングコースで知られるアンナプルナ地区と隣接するマナン地区で捜索を続けてきた。
ネパールのトレッキング協会は複数のヘリコプターを使って救出作戦を実施し、16日にはイスラエル人登山客9人、カナダ人3人、インド人4人を救助した。捜索には軍も出動している。
地元当局者によると、18日までに救出された人はマナン地区を中心に計326人に上った。死者、行方不明者の数は今後さらに増える恐れもある。
アンナプルナ地区には昨年、約9万人がトレッキングに訪れた。過去に吹雪や雪崩で死者が出たこともあるが、これほどの惨事は初めてとされる。
季節外れの大雪は、インド東部を襲ったサイクロンの影響で発生。ネパール史上最大規模の災害のひとつとなった。
同国では今年4月、世界最高峰エベレストの雪崩でシェルパ(ネパール人ガイド)16人が死亡している。