マリで初のエボラ熱による死者、2歳の女児
マリ・バマコ(CNN) 西アフリカ・マリで初のエボラ出血熱患者となった2歳の女児が死亡したことが26日までに分かった。国営メディアが保健当局者の話として伝えた。
女児はエボラ流行国のひとつであるギニアから、祖母とともにマリに入国していた。世界保健機関(WHO)のキーニー事務局長補によると、入国後の21日に首都バマコ西郊カイの病院で診察を受け、23日にエボラ熱と診断された。
マリ保健省の報道官は、この間に数十人が女児と接触したものの、24日の時点でエボラ熱の症状を示している人はいないと述べた。病院のスタッフ10人を含め、43人以上が監視対象になっているという。エボラ熱の潜伏期間は21日間とされている。
WHOは現在マリに配置しているチームに加え、医療専門家らをただちに同国へ派遣する方針だ。
キーニー氏によると、エボラ熱の実験的ワクチンは新たに5種類がまもなく臨床試験に入る見通し。来年半ばまでに数十万回分を用意できる可能性がある。臨床試験は2万~3万人を対象に、開始時期を当初の予定だった来年1月から今年12月に早めて実施される。対象国には流行国リベリアとシエラレオネのほか、マリも含まれているという。