当局が道路占拠を強制排除、学生リーダー2人逮捕 香港デモ
香港(CNN) 行政長官選挙の制度改革をめぐり抗議活動が続く香港で、当局は26日、デモ隊が占拠する繁華街の旺角(モンコック)の幹線道路でバリケードやテントの強制撤去を実施した。
だが夕方になると、デモ隊や群衆は旺角周辺に戻ってきた。デモ隊の一部は「道路を取り戻せ」と叫んで警察と対峙(たいじ)し、道路を再び占拠しようとしたデモ隊と警察との間で衝突も起きた。
警察によれば、強制撤去が始まった25日以降に旺角周辺で逮捕された人は148人に上る。
黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や岑敖暉(レスター・シャム)氏といった、民主化を求める学生組織のリーダーたちも逮捕された。
岑氏は逮捕前、CNNに対し、あくまで抵抗を続けるつもりだと語っていた。岑氏は「もし香港市民の考えを中国共産党が拒否したり、香港政府に反映されないということになれば、(行政長官選挙の改革をめぐる)立法会(議会)での政治改革法案を否定し、政治的プロセス全体を一からやり直すよう求める」と語った。その一方で同氏は、占拠に参加し続けるかどうかは個人の判断に任せると述べた。