シリア軍がISIS本拠地を空爆、死者95人以上
(CNN) 英ロンドンに拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、シリア政府軍が25日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の本拠地ラッカを空爆し、少なくとも95人が死亡、120人が負傷した。
シリア人権監視団が26日、現地の活動家や住民からの情報として報告したところによると、政府軍の戦闘機はラッカ市内のモスク(イスラム礼拝所)や公営市場を狙って少なくとも10回の空爆を実施した。
負傷者の多くが重体で、死者数はさらに増える恐れがあるという。
シリアの国営テレビや国営シリア・アラブ通信(SANA)は、同市での軍事作戦を伝えていない。
ラッカはユーフラテス川のほとりに位置する都市。米軍が9月に開始した空爆でも標的にされてきた。
ISISは、同市をシリアとイラクにまたがる「国家」の「首都」と称し、訓練施設や武器庫、戦闘員の宿泊所などを設置している。