エアアジア機の音声記録装置も発見、機体は着水時に分解か
ジャカルタ(CNN) インドネシア沖のジャワ海で墜落したエアアジア機の捜索チームは12日、同機の飛行記録装置(フライトレコーダー)に続いて音声記録装置(ボイスレコーダー)を発見した。墜落原因の解明に向けた大きな手掛かりになるとみられる。
インドネシアの救難当局者がCNNに語ったところによると、飛行記録装置はもともと搭載されていた尾翼部分の破片から1キロ以上離れた場所で見つかった。同当局者はこの場所からみて、機体は着水時に爆発した可能性があると語った。
救難当局の責任者は、飛行記録装置が尾翼部分から約2.5キロ離れた翼の残骸の下にあったと述べた。
米運輸省でかつて監察総監を務めたメアリー・スキアボ氏も、機体が空中分解した場合は破片がもっと広範囲に散らばったはずだと述べ、着水時に分解した可能性を指摘している。
音声記録装置も残骸の下から見つかった。捜査責任者は、これも容易に回収できるとの見通しを示した。
飛行記録装置には墜落時の機体のスピードやエンジンの状態、機内の気圧などが記録され、音声記録装置には操縦室内の会話などが録音されている。いずれもジャカルタの研究所で分析される予定。
両装置の状態は不明だが、専門家によれば高温や深海の水圧にも耐えるように作られていることから、データは損傷なく保存されているはずだという。2~3日のうちに墜落の経緯などが判明し始めるものの、情報が開示されるまでには2週間ほどかかる見通しだ。
現場海域では機体の胴体部分の捜索が続いている。同機には乗客乗員162人が搭乗していたが、12日までに遺体が発見されたのは48人。シートベルトを着けたままの乗客もいたという。