少女の着衣の爆弾が爆発、何者かが遠隔操作か ナイジェリア
ナイジェリア・カノ(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州マイドゥグリで10日、少女が身に着けた爆弾が爆発し、少なくとも20人が死亡した。負傷者は警察の推計で18人、病院の推計では51人に上っている。
11日には隣接するヨベ州でも女2人が自爆する事件があり、3人が死亡、43人が負傷した。
目撃者などの証言によると、マイドゥグリの事件では10日午後零時40分ごろ、大勢の人出でにぎわう同市最大の市場の入り口で、金属探知機による検査を受けていた少女の身に着けていた爆弾が爆発した。
目撃者は「少女の着衣の下の金属に反応して金属探知機の警報が鳴り、少女を人混みから引き離す前に爆発が起きた」「離れた場所から見ていた共犯者が遠隔操作で作動させたらしい」と話している。
この爆発で少女のほか、市場入場者の身体検査を行っていた警備員などが死亡。病院に運ばれた負傷者も多数が重体となっている。
少女の年齢は不明だが、治安関係者によれば17~18歳だったという情報があるほか、目撃者の1人は10歳前後に見えたと話している。
マイドゥグリ市の市場を狙った自爆テロは7月以来、これで4度目。犯行声明は出されていないが、イスラム過激派「ボコ・ハラム」が関与したとの見方が強まっている。
ボコ・ハラムはナイジェリア各地で襲撃を繰り返して住民を殺害し、若者を自爆テロ犯に仕立てているとされる。