エアアジア機墜落 尾翼を回収、ブラックボックスは未発見
(CNN) インドネシア沖のジャワ海で墜落したエアアジア機の尾翼部分が10日、海底から引き上げられた。インドネシア当局者らによると、尾翼部分に収納されていた運航記録装置「ブラックボックス」は見つからなかった。
ブラックボックスは飛行データや操縦室の音声を記録した装置で、水没時には位置を知らせる信号を発信する。捜索チームの船舶がすでに信号をとらえているものの、正確な位置は判明していない。
捜索作業の責任者はCNNに、信号は尾翼部分から約500メートルの場所で発信されているとの見方を示し、「数日以内」にブラックボックスが見つかるかもしれないと述べた。ただ専門家によると、発信源が墜落機のブラックボックスではない可能性も残っている。
ブラックボックスからは墜落原因の大きな手掛かりが得られる見通し。発信装置のバッテリーは通常30日間もつ。エアアジア機が墜落してから、すでに13日が経過している。
同機には乗客乗員162人が搭乗していた。インドネシア当局によれば、10日までに48人の遺体が収容された。