ボコ・ハラムが大量虐殺か、町や村制圧 ナイジェリア
(CNN) アフリカ西部ナイジェリア北東部の地方行政当局者は10日までに、同国北部に拠点を築くイスラム過激派「ボコ・ハラム」が先週末、北東部のバガ町や隣接する複数の村落を制圧し、数百人もしくは数千人規模の住民らを殺害したと述べた。
3万人以上が居住先を失ったという。北東部では3日、ボコ・ハラムが多国籍部隊の基地を襲撃し、占拠していた。同部隊はボコ・ハラムの掃討作戦に従事していた。
バガを管轄する地方政府の責任者は殺害された住民らは2000人以上と主張した。ただ、この数字の根拠には触れなかった。一方、バガの行政の責任者は被害者は数百人規模とした。正確な数字は戸別調査が終了すれば判明すると述べた。
同町の住民は4日、CNNの取材に応じ、ボコ・ハラムは数百戸の民家に放火し、略奪を重ねたと証言。逃げ惑う住民に無差別発砲も行ったとし、犠牲者は相当な人数に達する可能性を示唆した。
バガ町の行政責任者は、ボコ・ハラムは先週末の襲撃で16カ所の村落を制圧、逃げた住民の自宅などを焼いたと述べた。
ボコ・ハラムのテロ活動は2009年以降激化し、警察署、学校、教会や一般住民を襲い、政府庁舎への爆弾攻撃も行っている。また、女子生徒などの拉致も繰り返している。