連続テロ発生のフランス、中東への空母派遣を発表
(CNN) イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を載せた週刊新聞などを標的にした連続テロ事件が発生したフランスのオランド大統領は18日までに、同国の空母「シャルル・ドゴール」を中東の海域に派遣する方針を明らかにした。
派遣する海域や同空母が担う作戦の詳細などは伝えられていない。
週刊新聞襲撃事件では、中東イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が犯行を認めるビデオ声明を出していた。フランスは空母派遣の発表でイスラム過激派との対決姿勢をより鮮明に打ち出す格好ともなった。
オランド大統領は、原子力空母である「シャルル・ドゴール」に乗艦して演説。連続テロ事件が発生した特異な現状を踏まえ、事件発生前に計画していた軍事要員の削減を見直す考えも示した。
フランスのバルス首相は17日、同国はテロリズム、聖戦主義やイスラム過激派との戦争の渦中にあるとの認識を表明した。
フランスは米軍が主導する有志連合に参加し、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点などへの空爆をイラクで実施している。