長江でタグボート沈没、死者20人以上 中国江蘇省
(CNN) 中国江蘇省を流れる長江で試運転中のタグボートが沈没した事故で、国営新華社通信は17日、少なくとも21人が死亡、1人が行方不明になっていると伝えた。
ボートには日本人技術者を含む25人が乗っていた。国営中国新聞社は、8人が外国人だと伝えた。江蘇省の海時当局がCNNに語ったところによれば、通訳者と装備品の供給業者ら中国人3人が救出された。
現場には23隻の船が派遣された。転覆したボートの船室に数人が閉じ込められたとみられ、船体をクレーンで引き上げるなどして捜索、救出活動が進められたが、急流や水温の低さのため作業は難航した。
救助された通訳者は新華社通信に、沈没時は日本人技術者と2人で操縦室にいたと語った。「主エンジンの試験を終えた時にボートが突然傾き、水が勢いよく流れ込んできた」という。技術者の手をつかんだが、急流で引き離されたと話している。
同通信は、ボートの所有者が試運転の手続きに従わず、コースを申請していなかったと報じている。