ローマ法王、比の台風被災地で野外ミサ 1号接近で時間短縮
(CNN) フィリピン訪問中のローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は17日午前、同国中部レイテ島のタクロバンを訪れ、空港近くで野外ミサを執り行った。参加者は数十万人とされる。
ただ、この日は台風1号の接近で風雨などが強まり、法王の現地到着から約30分後に始まったミサの時間が短縮された。それでもタクロバンの空港には多数の信者が集まり、法王の到着を出迎えた。
台風1号の風速は約36メートルにも達し、レインコート姿でミサに臨んだ法王のフードが風で揺らぐ姿も見られた。法王のミサでの言葉の内容は伝えられていない。
タクロバンは2013年11月に台風30号の直撃を受け、甚大な被害を受けていた。フィリピン全体での死者は6300人に達していた。
タクロバンの復興努力はまだ続いており、法王は台風30号の被災者と昼食を共にする。また、貧困層の救済施設も訪れ、同市に近いパロの教会でも被災者に会う予定。17日夕にはタクロバンを離れる日程となっている。18日にはフィリピンの首都マニラで野外ミサを行う。
CNNの気象予報担当者によると、台風1号はミサが終了した約1時間後の正午ごろ、タクロバンから約80キロ離れたサマール島東部に上陸すると予想されている。