インドネシア、6人の麻薬犯罪者の死刑執行へ
(CNN) インドネシアで、麻薬犯罪で有罪となった5人の外国人を含む6人の銃殺刑が今週末にも執行される。同国のHMプラセトヨ検事総長は15日、銃殺刑執行の準備がほぼ完了したことを明らかにした。
プラセトヨ氏によると、先月、ジョコ・ウィドド大統領に恩赦を求める嘆願が却下された後、刑の執行予定日が設定されたという。ウィドド大統領は先に行われた大学での講演で、死刑が確定している麻薬犯罪者たちからの恩赦の嘆願を却下する意向を示していた。インドネシアの麻薬取締法は非常に厳格なことで知られている。
プラセトヨ氏によると、今回銃殺刑に処される死刑囚は男性4人、女性2人の計6人で、出身地はブラジル、マラウイ、ナイジェリア、オランダ、ベトナム、インドネシアだという。
インドネシアの死刑執行は銃殺刑による。同国は死刑執行を約4年間停止していたが、2013年に再開。しかし、2014年には1度も執行されなかった。
アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウオッチなどの人権団体は今回の銃殺刑を非難しており、刑執行の中止を求めている。