中国の大気汚染、基準達成は8都市にとどまる
香港(CNN) 中国の環境保護省が発表した昨年の大気汚染状況によると、微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度が環境基準を満たしたのは国内74都市のうち8都市にとどまった。
環境基準は1立方メートル当たり35マイクログラム以下と定められている。13年に基準を満たしたのはわずか3都市だった。
PM2.5の平均濃度が最も低かった都市は「中国のバリ」とも呼ばれる海南省海口市。濃度が高い都市は北京近郊の河北省に多く、同省保定市の93マイクログラムが最悪だった。
世界保健機関(WHO)の基準はさらに厳しく、1立方メートル当たり25マイクログラム以内となっている。
中国の国営英字紙チャイナ・デイリーによると、中国政府は河北省での大気汚染対策として石炭消費の削減目標を設定し、工場などの閉鎖を進めている。これにともない、従来の産業に代わる新たな成長源への切り替えが課題となっている。