デンマーク連続銃撃 容疑者を射殺、市内は厳戒態勢
デンマーク・コペンハーゲン(CNN) デンマークの首都コペンハーゲンで14日から15日にかけて表現の自由を訴える集会やユダヤ教礼拝所が相次いで銃撃された事件で、両方の事件の実行犯とみられる男が15日、警察に射殺された。
当局によると、今回の事件では市民2人が死亡、警察官5人が負傷した。
捜査当局は、死亡した容疑者に共犯者がいたという証拠は現時点で見つかっていないと強調した。しかし普段は静かなコペンハーゲンの市内には引き続き大量の警官が配備されている。住民などに安心感を持ってもらうため、当面はこの態勢を継続する意向だという。
警察によると、死亡した容疑者の男はユダヤ教礼拝所付近で起きた銃撃事件の実行犯と似た服装をしていて、死亡した時は2丁の銃を持っていた。
氏名は未公表だが、デンマーク生まれの22歳の男で、過去に銃絡みの犯罪や暴力事件など複数の事件で警察沙汰になったことがあり、犯罪集団との関連も指摘されていたという。
治安当局は、同容疑者が1月にフランスで起きたテロ事件に刺激されて今回の犯行に及んだ疑いもあるとみている。
警察は防犯カメラの映像から、容疑者が最初の銃撃事件の後にタクシーに乗ったことを突き止め、タクシーを降りた地点の周辺を重点的に捜索。市内のアパートで容疑者に接触しようとしたところ、容疑者が発砲してきたため警官が撃ち返し、容疑者を射殺したという。