ウクライナ東部で停戦発効、直後に軍拠点に攻撃の情報も
ウクライナ東部マリウポリ(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、政府軍と親ロシア派武装勢力との交戦が続いていた同国東部で現地時間の15日午前0時に停戦が発効したと発表した。
東部ドネツク州の親ロシア派が樹立を宣言していた「人民共和国」も停戦を宣言した。しかし、ウクライナの対テロ作戦司令部は停戦発効後、1時間半も経過しない時点で東部ルガンスク州ゾロテ近くの軍検問所に迫撃砲攻撃があったと報告した。
ウクライナのCNN取材陣は15日の午前0時過ぎには砲声はやんだと伝えていた。
停戦発効は、ウクライナ、ロシアに加え、調停役のドイツとフランスの各国首脳が12日にベラルーシの首都ミンスクで開いた会談の合意を受けたもの。ただ、停戦後の駆け引きなどをにらみ、東部の一部地区ではその後も衝突が発生。東部の交通の要衝であるデバルツェボでは激しい攻防戦が続いていた。
ウクライナ政府と親ロシア派は昨年9月にも停戦で合意していたが、その後破棄された経緯もある。
ポロシェンコ大統領は15日の停戦発効前、親ロシア派武装勢力が停戦を順守しなければウクライナ全土に戒厳令を布告するともけん制していた。