ソマリア過激派が脅迫ビデオ、米英カナダのモールを名指し
米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省は連名で地方捜査当局に通達を出し、米国内でシャバブによる具体的な攻撃計画は見つかっていないと指摘。そのうえで、このビデオに感化された個人による攻撃への警戒を求めた。
カナダのブレーニー治安相は声明でビデオを非難し、当局が脅威を監視していると述べる一方で、「カナダはテロ組織からの脅迫に屈しない」と強調した。
ビデオのリストに挙がったカナダ・アルバータ州の「ウェスト・エドモントン・モール」は警備を強化し、捜査当局と協力態勢を取っていると発表した。
シャバブはこれまでも、全米でソマリア人人口が最も多いミネアポリスをはじめ、カナダ、英国、フィンランドなどで若者の勧誘を進めてきた。だが実際の攻撃対象は、今のところアフリカ東部に限定されている。
米捜査当局者らによると、今回のビデオはシャバブが外部からの注目や勧誘活動を巡り、ほかのテロ組織に対抗しようとしている動きとみられる。しかし当局者らの間では、シャバブに米国でモールを攻撃するほどの力はないとの見方が強い。