「アラブ合同軍」創設を 対ISISでエジプト大統領が提唱
シーシ大統領は合同軍が具体的に何を指すのか、また地上部隊を意味するのかどうかには言及しなかった。
アラブ合同軍の構想自体は長年検討されてきたものの、これまでは国家間の不信感が根強く、実現に至らなかった。だがISISという共通の敵が現れたことで、形勢は変化する可能性がある。
ISISは当初、イラクからシリアにまたがるイスラム国家の樹立を掲げていたが、今や両国以外にも勢力を拡大。先週公表したビデオでは、リビアでエジプト人のキリスト教徒を殺害する場面を公開。エジプトは報復としてリビアのISIS拠点を空爆したが、シーシ大統領は演説で「エジプト軍に外国の領土を侵す意図はない」と強調した。