チュニジアで博物館襲撃、19人死亡 観光客など
CNNのテロ問題専門家は今回の襲撃について、「チュニジアという舞台へのISISデビューとして、チュニジアのイスラム過激派組織による忠誠表明を控えたタイミングで行われた可能性がある」と指摘する。
チュニジアからイラクやシリアへの渡航者は3000人に上るとされ、ほかのどの国よりも多い。そのうち数百人が帰国したと見られているが、これまで今回のような事件は起きていなかった。
同国では政治家などを狙った暗殺と見られる事件が相次ぎ、山間部で政府軍とイスラム過激派が交戦していた。内務省は2月にテロ容疑で100人あまりを逮捕したと発表した。
チュニジアは北アフリカから中東にかけて広がった民主化要求運動「アラブの春」の発祥の地だった。各国の政権を倒した政変は、2010年12月にチュニジアで行われた抗議デモが発端となった。