クリミア併合から1年、プーチン大統領が「再統一」祝う
(CNN) ロシアがウクライナ領土のクリミア半島を併合してから1年目となる18日、モスクワの赤の広場でプーチン大統領が出席して記念イベントが開かれた。
ロシアのクリミア半島併合は国際社会から強く非難されているが、プーチン大統領は「併合」という言葉を使わず、「再統一」と位置付けている。
大統領府のウェブサイトによると、赤の広場でのイベントは「クリミアおよびセバストポリのロシアとの再統一から1年目の記念日を祝して」開催。ロシアの人気バンドや歌手などのコンサートが行われた。
プーチン大統領は、「今からちょうど1年前、先住の地へ戻りたいというクリミアとセバストポリの人々の願いを支持して、ロシアとロシア国民が素晴らしい連帯と愛国心を示した」と演説した。
クリミア半島は1917年、ロシア革命によってソビエト連邦の一部となり、91年のソ連崩壊後は独立国ウクライナの一部となった。
2014年3月に実施されたクリミア半島の住民投票で、95%がロシアへの編入を支持。その2日後に、ロシアが同半島の併合を宣言した。プーチン大統領は後に、住民投票が行われる前からクリミアを併合する計画だったと打ち明けている。