銃撃戦17時間、死者20人以上 ソマリアのホテル襲撃
モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオで武装集団がホテルを襲撃した事件は、犯人側と特殊部隊の17時間に及ぶ銃撃戦の末、28日午前に終息した。当局によると、死者は少なくとも20人に上った。
ソマリア政府によると、犠牲者の中には同国のユスフ・モハメド・イスマイル・バリバリ国連大使も含まれていた。
また米バージニア州在住のソマリア系米国人女性(45)も死亡した。親族によると、ホテルで一緒に食事をしていた女性の母親は、片腕を失って入院している。
襲撃は27日午後5時ごろに発生。ホテルの入り口で車が爆発した後、武装集団が侵入して発砲を始めた。ホテル内で集団のメンバー1人が自爆した。一部のメンバーらは階上の客室で数人の人質を取ったという。
銃撃戦が終わった後に、ホテルで働くケニア人従業員ら10人以上が救出された。
国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」が犯行声明を出した。
ソマリアのハッサン大統領は訪問先のエジプトで「凶悪で残虐な行為だ」と述べた。オマル首相も「テロリストたちはイスラムの教えに背き、ソマリアを裏切った」と非難した。