チュニジアでテロ非難のデモ行進、各国首脳も参加
チュニジア・チュニス(CNN) 観光客など20人以上の犠牲者が出た博物館襲撃テロを非難して、チュニジアの首都チュニスで29日、各国の首脳や市民が参加するデモ行進が行われた。
警察が厳重な警備を固める中、チュニジアのカイドセブシ大統領をはじめ、フランスのオランド大統領やイタリアのレンツィ首相など各国の首脳が先頭を歩き、市民が続いてテロ事件が起きたバルドー博物館まで行進した。
デモに加わったアブデサレム元外相は、「社会や安定を脅かす危険との戦いに支持を表明する」「チュニジア国民はここに一丸となった。我々は、チュニジアやすべての近隣国を脅かすテロリズムを打ち負かす」と宣言。参加者は「私たちは恐れない」「私はバルドー」などの横断幕を掲げた。
3月18日に起きた事件では、バルドー博物館が武装集団に襲撃され、観光客などが殺害された。翌日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める音声声明をインターネットに投稿した。
デモ行進に先立ち同国首相は29日、同国南部で行った掃討作戦で、博物館襲撃の首謀者とされるアルジェリア国籍のハリド・シェイブ容疑者を含め、武装組織のメンバーとみられる9人が殺害されたと発表した。