クリントン氏の選挙動画、ロシアで18禁 「同性愛宣伝」で
モスクワ(CNN) ロシアの放送局「TV Rain」が13日、2016年の米大統領選に出馬表明したヒラリー・クリントン前国務長官の選挙運動動画を18禁指定扱いで放送した。ロシアの「同性愛宣伝禁止法」に抵触する恐れがあると判断した。
クリントン氏の動画には、同性カップルが手をつなぐ場面がある。ロシアの同性愛宣伝禁止法では「未成年者の周りで非伝統的な性的関係を宣伝する」ことを禁じており、TV RainはCNNの取材に対し、「当局は特に監視当局に目を付けられていることから、同法に抵触することを恐れて指定マークを入れることにした」と説明する。
クリントン氏の動画は12日の出馬表明に合わせて公開された。男性2人が手をつなぐ場面では、1人が「本当に大切に思う人とこの夏に結婚する」と語っている。クリントン氏は2013年に同性婚支持を表明していた。
一方、ロシアの同性愛宣伝禁止法は13年7月にプーチン大統領の署名で成立した。
これに対して各国で非難の声が高まり、14年ソチ五輪のボイコット運動や、ロシア製ウオツカのボイコット運動などに発展した。