ECB総裁の会見に女が乱入、「独裁終わらせろ」と紙吹雪
ロンドン(CNNMoney) ドイツ・フランクフルトで15日に行われた欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁の会見に、活動家の女が乱入する騒ぎがあった。
女はドラギ総裁が話し始めた直後、「ECBの独裁を終わらせろ」と叫びながら総裁の前の机に飛び乗り、紙吹雪のようなものをまき散らした。すぐに警備員が女を取り押さえ、場外に連行した。
この騒ぎについて、急進派の女性団体がツイッターに関与を認める投稿を掲載した。
ECBのこれまでの調査によれば、女は報道機関の記者と偽って会見場に入り込んでいたという。入場する際には身分証のチェックを受けていた。
ECBに対しては3月にも本部前に数千人が集まり、ECBのせいでユーロ圏に住む数百万人の生活が苦しくなったと訴える抗議運動を展開していた。
ドラギ総裁はこうした批判に対して先月、ECBが「現状に苛立つ人たちの標的」になっている可能性はあるとしながらも、「それは正当な批判とは言えない。我々の行動は、経済が被っているショックを和らげることを目標としてきた」と強調した。