イスラエル、パレスチナ人のバス同乗禁止を凍結 国内で批判
イスラエル紙ハーレツ(電子版)によると、このバス分離の措置が実行された場合、パレスチナ人の帰宅は通常と比べ、最大で2時間遅くなる可能性があった。同紙は、イスラエル人入植者は治安対策を理由に今回の計画を長い間求めていたとも伝えた。
イスラエルのリブリン大統領は、ヤアロン氏と20日に会談したとし、「ユダヤ人とアラブ人のバスを区別するという想像もつかない措置の停止を歓迎する」と表明。野党のシオニスト連合のヘルツォグ指導者はフェイスブック上で、この微妙な時期にイスラエルのイメージを損なう誤った政策と批判。世界でのイスラエルに対する憎悪の炎に不要な油を注ぐようなものと主張した。
また、同国の非政府機関「イエシュ・ディン」関係者は、恥ずべき、人種差別的な計画であり、実行されたらイスラエルの道徳観念を低い水準に追いやるなどと指弾した。
一方、イスラエルの警察によると、エルサレムの旧市街東部の地区で20日、イスラエル軍がパレスチナ人男性を射殺する事件があった。国境警備の警官たちに車で突っ込もうとしたため発砲したと主張している。しかし、パレスチナ自治区の通信社は目撃者の証言を基に、男性はUターンを試みて、発砲されたと伝えた。