漂流の難民、インドネシアとマレーシアが受け入れで合意
(CNN) ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ族やバングラデシュの難民ら数千人が東南アジアの海上を漂流している問題で、インドネシアとマレーシアが20日、難民の受け入れに同意した。
両国にタイを加えた3カ国の代表者はこの日、マレーシアの首都クアラルンプールで対策を協議し、共同声明で合意を発表した。マレーシアの国営テレビによると、両国は難民らが1年以内に帰還するよう国際社会が支援することを条件に、避難施設を提供することで合意に達した。
インドネシアのカラ副大統領は「3カ国にはそれぞれの事情があるため、最終的な結論を出すには協議を延長する必要があるかもしれない」と述べた。
ロヒンギャ族はミャンマー政府の迫害を逃れて脱出を図っているとされる。しかし協議に同国の代表者の姿はなかった。この問題は来月29日にバンコクで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)の会合でも主要な議題となる見通しだが、ミャンマーの参加は予定されていない。
ミャンマー政府はロヒンギャ族を同国内の民族とは認めず、この名称が使われる協議への参加をすべて拒否している。