視察先のスッポン養殖場を厳しく批判 金第1書記
香港(CNN) 朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記は最近、平壌近郊の大同江スッポン養殖場を視察し、不備な点を厳しく批判した。
金第1書記は、この養殖所がかつて父である故金正日(キムジョンイル)総書記の尽力で建設されたにもかかわらず、革命思想の指導室さえ設けていないと指摘。「これまでの視察先とまったく雰囲気が違う」と怒りをあらわにした。
さらに、当初計画されていたエビの養殖が実現していないのは、幹部らの「無能さと時代遅れの考え方、無責任な仕事ぶり」のせいだと批判した。
北朝鮮では今年10月に朝鮮労働党70周年の記念行事が予定されている。国連の制裁でぜいたく品の輸入が止まっているため、祝宴向けのエビなどの食材は国内で調達するしかない。
金第1書記は「だれもが70周年式典に良い献上品を出そうと日夜働き続けているのに、ここの従業員はどのように式典を迎えるつもりなのか」といら立ちを示した。
金第1書記は昨年、気象当局の施設を視察した時も、天気予報が当たらないとして職員らを厳しくしかりつけた。13年には遊園地で、歩道が割れたり雑草が生えたりしていることに激怒したと伝えられる。