「核弾頭を小型化できる」 北朝鮮
(CNN) 北朝鮮の朝鮮人民軍は20日、朝鮮中央通信(KCNA)を通し、「我々が核弾頭を小型化し、多様な兵器を作る能力を持つようになって久しい」と宣言した。
さらに中・短距離ミサイルだけでなく、長距離ミサイルでも精密さを保証できる技術をすでに獲得していると述べた。
北朝鮮の核開発をめぐっては、米軍幹部らもかねて同様の見解を示していた。在韓米軍のスカパロッティ司令官は昨年10月、北朝鮮は核の装置を小型化することができると指摘。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のゴートニー司令官は先月、記者団とのインタビューで、北朝鮮が核兵器を移動式ミサイルに搭載し、米本土へ向けて発射する能力を持っているとの見方を示した。
ゴートニー司令官は一方で、このミサイルの発射試験はまだ実施されていないとの認識を示し、北朝鮮からそのような攻撃があった場合も迎撃は可能だと断言した。
専門家の間では、北朝鮮がすでに核弾頭を地上発射型のミサイルに搭載し、日本や韓国へ撃ち込む能力を持っているとの見方が強い。
国連の査察官を務めた経験を持つデービッド・オルブライト氏は最近、CNNとのインタビューで、北朝鮮は現時点で10~15個の核弾頭を保有し、年に数個のペースで増やす可能性があると語った。
核弾頭を大陸間弾道ミサイルに搭載するためには、弾頭を小型化し、長距離の飛行や大気圏に再突入する際の熱に耐えるよう強化する技術が必要だ。専門家らは、こうした技術を手にした北朝鮮が、米国の東アジア戦略を脅かす可能性を指摘している。