マレーシア北部で多数の遺体発見、人身売買の被害者か
(CNN) マレーシア当局は24日、同国北部のタイ国境付近で、人身売買業者が埋めたとみられる多数の遺体が見つかったと明らかにした。
国営ベルナマ通信がザヒド内相の話として伝えたところによると、現場には少なくとも5年前から被害者らの収容施設があった。人身売買業者は当局の現場入りを受けて逃走したとみられる。
埋められた多数の遺体は北部ペルリス州のパダンベサール地区で発見された。近くには17のテントが設営されていた。ザヒド内相によると、当局者らが現在、遺体の数の確認作業を続けている。
作業にはタイ当局も協力しているという。タイ側では数週間前から、警察が人身売買業者の収容施設や埋められた遺体を発見したとの報告が相次いでいる。被害者の多くはミャンマーのイスラム系少数民族、ロヒンギャ族とみられる。
東南アジア諸国は、ミャンマーやバングラデシュから逃れてくるロヒンギャ族への対応に苦慮している。このほかマレーシアとインドネシアでは、仕事を求めてやってくるバングラデシュの経済難民の問題にも悩まされている。