ISIS、アルカイダ系のソマリア過激派に合流促す
(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は24日までに、アフリカ東部ソマリアに拠点を置くアルカイダ系の過激派「シャバブ」と同国国民に対しISISに合流し、欧米との対決に加わることを求めるビデオを公表した。
シャバブは2012年、アルカイダへの忠誠を宣言していた。ISISがシャバブに対しアルカイダからの離反を直接呼び掛けたのは初めて。
長さ6分のビデオでは、顔を隠さず武器を所持するソマリア人の男5人が新品らしき大型のスポーツ用多目的車(SUV)で登場。5人は重武装の護衛に囲まれ、ヤシの木の下でアラビア語でシャバブ戦闘員らに合流を促し、ISISへの忠誠を求めた。シャバブを「本当のイスラム戦士」ともたたえた。
シャバブは厳格なイスラム法統治に基づく国家樹立を目指す武装闘争を展開、政権軍や国連、米国が後押しするアフリカ連合(AU)軍と衝突している。ただ、最近は劣勢とされ、11年には首都モガディシオからの撤退を余儀なくされた。