治安部隊と武装集団が3時間の銃撃戦、43人死亡 メキシコ
(CNN) メキシコの治安当局は23日までに、同国ミチョアカン州タンウアト町で治安部隊と武装集団の間で銃撃戦が発生、武装集団の42人と連邦警察官1人が死亡したと報告した。武装集団の3人が逮捕された。
治安当局幹部は会見で、22日に起きた3時間にわたる銃撃戦は捜査を遂行する上で起きたと説明。武装集団は隣接のハリスコ州の犯罪組織に属しているとしたが、組織名については触れなかった。
一方、ロイター通信とAFP通信はこれより前、メキシコ当局者の情報を基に治安部隊と衝突したのは「武装した民間人」で、治安部隊と対立していたと報じた。
ハリスコ州のハラ知事はテレビ局との会見で、銃撃戦には同州の麻薬密輸組織「ハリスコ新世代」が絡んでいる可能性が極めて高いと指摘した。
治安当局幹部は、捜査についてはタンウアト町にある土地、住宅、倉庫や農業用の建物がが武装集団に乗っ取られたことに絡むものと説明。治安部隊が問題の土地に向かっている際、車両に乗った武装勢力と遭遇し、発砲を受けたのが銃撃戦のきっかけだったと述べた。
武装集団は一時、この土地内に散らばって抵抗。治安部隊は増援部隊が到着し、連邦警察はヘリコプターを派遣するなどの騒ぎにもなっていた。武装集団の武器や弾薬などを押収した。