ISIS、アルカイダ系のソマリア過激派に合流促す

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シリアやイラクで勢力を維持するISISは国際的な勢力拡大を狙っている

シリアやイラクで勢力を維持するISISは国際的な勢力拡大を狙っている

支配地を失い続け、活動資金源だったソマリアの港湾都市からも駆逐されている。14年にはゴダネ指導者が米国の無人機攻撃で殺害される大きな打撃を受けた。一方、態勢を立て直す試みの中で、ソマリア内や隣国で大がかりな攻撃を実施。ケニアでは大学襲撃で学生142人を殺害、同国の首都ナイロビの大型ショッピングセンターも攻撃し67人以上を殺害するテロも起こした。

シャバブの取り込みを図るISISの狙いについて、テロ問題の専門家らは国際的な勢力拡大の戦略の一環と説明。イスラム世界の統一が主要目標の1つであり、アフリカ東部で最大の聖戦主義運動であるシャバブの合流はイデオロギー的に大きな勝利になると説明。自らの組織の宣伝戦術面でも大きな成果になるとした。

シャバブがISIS側に転じた場合、テロ攻撃や組織への勧誘活動の拡大を図り、ケニアやタンザニア、ウガンダなどへの浸透を強める可能性にも言及。ただ、シャバブの内部事情に詳しい消息筋は、同組織の指導部内では現在、意見対立があると指摘。国際的な聖戦主義運動との関係強化に傾斜する勢力と、ソマリア国内の闘争を重視する1派がわかれていると述べた。

ISISはこれまでアフリカ大陸で活動するアルカイダ系の過激派の一部の吸収に成功している。西部ナイジェリアでは「ボコ・ハラム」が今年、ISISへの忠誠を誓っていた。

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