軍のラマディ撤退、イラク副首相も「驚いた」
これに対してアバディ首相は25日、英BBCテレビとのインタビューで、カーター氏の認識は「誤った情報」に基づいていると反論した。
一方でムトラク氏はカーター氏に近い立場を示し、「イラク国民は将来に希望を持てなくなっているからだ」と主張。
ムトラク氏は、アンバル州で2007~08年、米軍と協力して国際テロ組織アルカイダに立ち向かったスンニ派の自警組織「覚醒評議会」にも言及して、「当時と同じような本物の決意と努力を持ってほしい」と語った。
ムトラク氏によると、スンニ派の間には「ISISと戦ったとしても、その後はどうなるのか」という不安感が広がっている。各勢力を結集させた政権や、真の意味での和解が実現することはあるのだろうか。
同氏は「これらの疑問に答えない限り、ISISを短期間で撲滅することはできない」と強調した。